「生きる力」

世界の禅者・鈴木大拙先生の言葉を紹介します。 ーー禅とは、人間の心の底にある無限の創造性(可能性)に徹して、 これに順応して生きることである。ーー と言っています。ところが、たいていの人の心には、この創造性を阻害しようとする「影」がひそんでいます。現代社会において、この影は如何にもうっとうしい存在として私たちの人生を「制限」しているようです。山口代表より懇切なる機会と序文をいただき今号より拙文を掲載することになりました。“いのちの息”と題して一息・一息の呼吸(気づき)を通して、アクトの理念の息吹きを皆様と共に探究・実践していきたいと思っています。
◆   ◆   ◆   ◆
生命は奇跡の産声と共に誕生する。ーー母なる大地は、一粒の“種子”を抱き温める。種子は自らその固い殻を破って発芽する。その根はガッシリと大地を掴む、小さな息吹は輝き天に伸びる。蕾となり大きく花開き、多くの実を結びそして自然に帰る。 文化勲章授賞・白川静先生は「字統」において、呼吸の“呼”とは、もと神を呼ぶの意とし、“吸”とは息を内に入れるを意とする。アクトの“生きる智恵と呼吸の生きる力”を一つの絆で結び、一息・一息、喜びの人生を積み重ね、感動の喜積(奇跡)を皆様と共にわかちあいたいと思います。