「子供一人を育てることは、100人の会社の経営者に匹敵する」

うろ覚えですみません、正確な表現ではないと思いますが、これは松下幸之助さんの言葉です。
私は長女が1歳になる前に仕事をやめ、6年間は専業主婦になりました。仕事にはやりがいを感じていましたが、日々可愛くなる子供をやっぱり私の手で育てたいという思いは日々募りました。仕事をやめ子育てに専念することは私の決めたことでしたし、そのことに迷いはありませんでした。しかし、毎日同じような繰り返しの中で、ふとした時に「私はこのまま家庭に埋もれてしまうんじゃないか…」という、社会に取り残されていくような言いようのない不安に駆られることがありました。漠然とした不安ですが、時には自分が無くなってしまうように思えてくるのです。
そんな時、この言葉を目にしたのです。
「子供ひとりを育てることは、100人の会社の経営者に匹敵する」この言葉に目が覚める思いがしました。『じゃぁ…私は、200人の会社の経営者ってこと?』『パパより大きい会社の経営者ってこと?』『すごいじゃない!』私の中にフツフツと勇気が沸いてきました。子供を育てることは日本の未来を育てていることだと、そんな風さえ思えてきたのです。「私は日本の未来を育てている!」そう思うと背筋が伸びるようでした。子供を育てる上で何が大事なんだろう?と、子供を育てていくことにとても興味がわいてきました。子育てを通して私自身も成長しなければと、改めて子育てに意味や価値を見出すきっかけになった言葉です。
考えてみれば、家庭という組織の中で、私たちは経営者に匹敵するくらいの影響力を家族に与えていると思いませんか?